01君たちのあるある

年中の終わりごろから言われる「次は年長さん!」という言葉。自立をたくさん課されるようになります。そこからは「もうすぐ小学生!」「小学生になったら」と周りの大人はそればっかり。

給食でお箸を使えるように。早く食べられるように。ひらがなが読めるように。名前が書けるように。45分間座れるように。トイレは我慢できるように。たくさんある『小学校』への課題に向けて、できないことばかりに注目されて注意を受けて自信をなくしていませんか?

でもこれだけは分かってください。先生も保護者様も悪気はないんです。君が小学校で困らないように、生活できるように周りの大人は必死なんです。でも知っています。ランドセルを見るのも嫌になるくらい。小学生という言葉も聞きたくないくらい!追い詰められているんです。

02現場のスタッフが「あれ、いつもと違うかも」と気づく瞬間

そんな子どもたちを時々見かけます。もちろん自分のペースを乱さない子どももいますが、どこに行ってもたくさん注意されてたくさん叱られて何をするにも不安になってしまう子どもたちがほとんどです。

私たちがそんな様子に気づいたサインをお話しします。

  • 何をするにも確認をする(これ使っていい?これで合ってる?これやっていい?)
  • 上手くできないからやりたくないと言う(お箸できないからやりたくない、みんなはできるけど自分はできないからやらない)
  • 普段の調子が出ない(落ち込みやすい、諦めやすい、口数が少ない、笑顔が少ない、自信がない)
  • 強がりで乱暴な言い方(注意されると逆ギレ)
  • 甘えたい気持ち(いつも以上にスキンシップを求める)

例に漏れず私たち療育のスタッフだって、課題をたくさん出して縦割りなので年上らしく思いやりを持った振る舞いをするように伝え自立を目指すべく到着してからの準備や手伝いをお願いしています。

そんな時、皆さんの目の前の子どもはどうですか?

ハツラツとした表情で、活発に、積極的に、自分で考えた行動ができていますか?もしかしたらかなりサインを見逃しているかもしれません。『小学生なんてなりたくない』『勉強なんてしたくない』と心の内を抱えているかもしれません。

03療育だからできること〜自信を取り戻す〜

そんなサインを見つけた時は、精一杯肯定しています。『心配せんでもできてる』『話聞いて頑張ってる』

思いやりを持った行動には、「ありがとう!」「助かった!」「めっちゃ嬉しい!」

学習プリントができた時には「頑張ったなあ!」「はなまるです!」「めちゃめちゃ上手にできてるわ!」

とにかくたくさん褒めて、少しずつでも頑張ったことを認めていきます。ここが安全基地になれるように、ここならなんだってできると思えるように。

そして課題の設定にも気を付けています。本人たちが絶対にできる自信があるものを取り入れます。例えばひらがなのなぞりプリントだけでなく、迷路や間違い探し。普通箸だけでなく、スプーンや補助箸。気分転換に身体を動かせるハイタッチゲームやどーっちだなんてことも取り入れます。それがどんなに小さなことでも、レベルが合わないことでも自信を持って取り組めるということを大切にしています。少しずつレベルが上がっても「これならできるかも」「自分ならできるかも」に繋がるように考えています。

04おわりに

周りの大人が焦ってしまうのは、手厚さが変わる小学校生活を心配しているから。だからこそその焦りが無駄にならないように、子どもたちの未来に繋がるようにリコララではとにかく自信を持って取り組める環境づくりを続けています。

もちろん、調子に乗りすぎたらガツンと一発叱られて、また一から自信を取り戻す旅が始まります。だからこそリコララは、家庭や園とは違う『心の安全基地』として君たちを支えていきたい。私たちは、君が大好きなんだから。未来永劫幸せを祈っていますし、一生君たちの味方ですよ!